重い気持ち

今日は休暇を取得し、朝から千葉にツーリングに出かけた。

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清澄養老ラインにて

前日、なんとなく「明日は絶対100km/hを越さない安全運転をしよう!」と自分に縛りを設けた。 帰宅後、この思いつきはなんの理由も無いわけではなく、自分の心の奥にあった不安から来ていたことを理解することになった。 その感覚を忘れないため、心情を書いとくことにした。

7時過ぎに家を出て秋葉原の南にある本町から首都高に入り、アクアラインを通って千葉に入った。 スピードは常に抑えて、すり抜けもしない。 気分がとても楽だった。

81号線を南下し、できたばかりの清澄山道ループ橋を通った。 81号線を走る車やバイクはほとんどなく、貸切状態だった。 対向車とすれ違うのに苦労する細い曲がりくねった道なので、スピードはごく抑え、のんびり走った。

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清澄養老ラインの横の川

海の近くのコンビニでコーヒーを飲んで一休みした。 お客さんはほとんどいなかった。 海水浴場の近くのコンビニのようで、「水着で店内に入らないでください」のような但し書きがあった。

海辺を東側に走り、途中で勝浦ダムに向かって北上、11時半くらいに「滝見苑けんこう村ごりやくの湯」で温泉に入った。 連休の間の平日だけど、結構空いてたし、施設は広くは無いけど綺麗だったので、ゆっくりできた。 昼飯もここで食べようとしていたけど、今日はレストランは休みだった。残念。

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勝浦ダム

ここまで、昼飯を食いそびれたけど、コースと天候に恵まれ、とても気分がいいツーリングだった。 何一つ嫌なことはなかった。

帰りは時間もあったし、交通費を節約できるし、一般道のみで帰ることにした。 ここでも、すり抜けもしないし、周りに合わせた速度しか出さない。 千葉から東京へは渋滞が結構あって、走行速度が落ちると、後ろから来たバイクがどんどんすり抜けしていくのを見送った。 若い頃なら彼らと同じように、何の疑問も持たずにすり抜けしていただろう。 渋滞ですり抜けしなかったので停車時間が長かったと思うけど、別に気分は悪く無いし、むしろ疲れない気がする。

家に着いて、ウェアを洗濯、ヘルメットのインナーを洗った。

なぜか、少し不安な気持ちがする。 バイクでツーリングに出かけ、比較的安全な運転をして帰ってきた。 でも、心になにかモヤモヤする不安を感じる自分に少し戸惑った。

少し考えて、たぶん、最近2つの情報を見てしまったためだと思った。

一つは、Twitterで見た、18歳の子がバイクで自分と他人を怪我させる事故を起こし、腕を手術することになって、これを機にバイクを降りることにした、というもの。

もう一つは、自分と同じくらいの年齢の男がバイクで追い抜きをしようとして、対向車のバイクに衝突し、死亡事故を起こしたというもの。 この事故を起こした男は、任意保険に入らず、なんと以前にも死亡事故を起こしているという。 (私は当然、任意保険に入ってる。)

この2つのバイク乗りにとっては重苦しいネガティブな情報が偶然インプットされ、冒頭の「明日は絶対100km/hを越さない安全運転をしよう!」という思考につながったのだと思う。

今日、安全運転はできたし、気持ちの良いツーリングができた。 重い気持ちを持っていると、走っている時は安全に傾くが、実際に走ってる時には重い気持ちはなかったように思う。 バイクや車で公道を走る人は、重い気持ちを持ちつづける必要があるのだろう。 乗ってない時にこそ気が重いのは、等価交換なのか・・・